No.20 まずお顔を見ます
聖徳太子の『十七条の憲法』には、「篤く三宝を敬え。三宝とは仏と法と僧なり」とあります。
仏さま、仏さまの説かれた教え、仏さまの教えを正しく伝える僧は宝であるから、心から敬いなさいという意味です。
宝とあるのは、生きとし生けるものに幸せをもたらすからです。
中学二年生のある女子生徒は、仏さまにろくに手も合わせず、礼もしていませんでした。しかし、授業で紹介した釈尊や高僧のことばが胸に残り、それからは家族や友達、周りの人たちを大切にしようと思う気持ちが強くなったそうです。
ノートに「今は、仏さまのお顔を見て合掌・礼拝しています」と書いています。
仏さまの教えを正しく伝える僧の立場を、あらためて認識させられました。